2010年03月03日

後七日御修法の陣中見舞い

久々の日記であります。前二つの日記で、後七日御修法の概略がお分かりになったかと思います。それを踏まえて・・・私の父(師僧)が、真言宗定額位(じょうがくい・じょうぎゃくい)に推挙され、本年平成二十二庚寅年の後七日御修法の供僧(ぐそう)として、京都・東寺へ出仕したのであります。1月の寒い時期ですので、父の健康が心配されましたが、無魔成満することができました。私は・・・というと、最終日の14日の結願法要(けちがんほうよう)の行列を拝みに、前日から京都入りしたのであります。法類の御住職10数名と共に、前夜は鳥鍋を囲みました。大変美味しゅうございました。翌日・・・寒風吹きすさぶ中、凍える身体に鞭打ちながら、しっかりと高僧諸師の行列に手を合わせました。真言宗各派の方々が出仕されているので、その行列を一目見ようと集まった方々は大勢います。その中でも、私と同じように陣中見舞いに来られた方々の中には、知った顔が多くありました。お互いに「寒いですね」と言い合ったのであります。しかしながら、後七日御修法に出仕されている高僧方は、更なる寒さを感じていたことでありましょう。なにしろ、七日間二十一座の法要を暖房無しに務めるのですから・・・。法要の終了を待って、堂内を見学する「後拝み(あとおがみ)」の列に並びました。1時間以上も待たされた後、いよいよ後七日御修法が行われた灌頂院(かんじょういん)道場に入ることができました。勿論、暖房や電気は無く、曼荼羅や仏具で荘厳(しょうごん)された道場は、1,000年以上前から受け継いだものそのままであります。貴重な、そして有難い経験をさせて貰いました。ただただ、手を合わせ、頭を垂れるばかりであります。その後、一緒に行った縁の方々共に、遅い昼食をとったのは言うまでもありません。父のために馳せ参じて下さった法類の御住職方々には、ただただ感謝するばかりであります。その日に帰られた方もありましたが、私は京都にもう一泊し、我が総本山智積院で15日に行われた「お昆布式」に列席したのであります。これもまた、荘厳な式でありました。京都から戻った私を待ち受けていたのは、留守中に溜まった仕事の山と、今回の父の出仕したことへの後始末であります。お世話になった方々へのお礼状や陣中見舞い・お祝いを戴いた方々へのお返しなど・・・これでもか、これでもか、と仕事がなかなか捗りませんでした。まっ、最近になってようやく落ち着いたところであります。3月になれば、もう少し頻繁に日記もアップできることでありましょう。



Posted bysa1212at23:08
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